身近になってきた遺伝子検査
皆さんは遺伝子検査というとどのようなイメージでしょうか。
遺伝子は生命の設計図などといわれますし、なんでも分かってしまってちょっと怖いというイメージもあるかもしれませんね。
最近では知りたい目的によってさまざまな遺伝子検査を受けることができるようになっています。
例えば、次のようなことを知るため行うことが多いようです。
- 病気などのリスク
- 太りやすさなどのタイプ
- お酒の強さ
これらの遺伝子検査は生活習慣の見直しや、自分に合ったダイエットの方法を見つけるということが目的になりますね。
つまり、「自分の意志で、自分のことを知り、自分の行動を変える」 ということです。
自分のことってなかなかわからないですよね。悩んだ時にカウンセリング、コーチング、占いなどで人からの意見を聞くのと同じように、医学の力で自分の遺伝子に自分のことを聞くという感じでしょうか。
そんな遺伝子検査ですが、最近では子供を対象とした遺伝子検査もできるようになっています。子供なので自分の意志で遺伝子検査を受けたいということはあまりないでしょう。先ほどの表現でいうと「親の意思で、子供のことを知り、親の行動を変える」ということになります。子供を対象とした遺伝子検査では、子供のどんなことを知ることができるのでしょうか。
子供の遺伝子検査で分かること
子供の遺伝子検査も色々な会社が提供していますが、一例としてGIQ子ども能力遺伝子検査では次のような内容の検査結果を知ることができます。
学習能力 | 記憶力、判断能力、理解力、分析力 推理力、読解力、計算力、知性 認知能力、図形認識力、想像力 |
身体能力 | 耐久力、速度、瞬発力(反射力) 持久力、エネルギー生産効率 |
感性 | 記憶力、注意力、忘却力 ストレス耐性力、勇気、リスク管理 |
子供の能力に関わる遺伝子の検査なので、先にあげた生活習慣の改善やダイエット方法を決めるための遺伝子検査とは印象がだいぶ違いますね。
遺伝子の検査で能力の優劣をはっきりさせることが目的ではないので、検査結果の表現もネガティブな表現を使わないように配慮されているそうです。
学習能力、身体能力、感性に関することが分かったとして、その後、親の行動はどのように変えていけばよいのでしょうか。
遺伝子検査の結果で習い事は決められるのか
子供のうちは色々な経験をさせてあげたいと思うのが親心ですよね。習い事もたくさんあり、その中からどれを選んであげればよいのかはとても悩みます。
遺伝子検査でどのような能力があるかが分かったとしたら、それで習い事を決められるでしょうか。
身体能力の特徴を考えてスポーツの習い事を選んであげようとか、想像力の特徴で芸術の習い事をえらんであげようかという感じでしょうか。
GIQ子ども能力遺伝子検査で学習能力、身体能力、感性のすべての検査を行った場合には、能力を伸ばしやすいと考えられるスポーツ(種目)や芸術・芸能面のコメントをもらうことができます。
ただし、伸ばしやすいスポーツや芸術の習い事をさせてあげるというのが遺伝子検査の目的ではないと思います。
遺伝子検査で可能性は広がる?狭くなる?
遺伝子検査を受ける時に気を付けたいのは、遺伝子検査の結果が全てだと思わないようにするということです。
わが子の可能性を広げたいと思って遺伝子検査を受ける方も多いと思います。
しかし遺伝子検査を受けて、伸びそうな能力を見つけて伸ばすことが可能性を広げることでしょうか。
子供が興味を持ったことを、この子はその分野の能力は伸びない、と思って、やらないようにしてしまってよいのでしょうか。結果が全てと考えて、結果から子供の将来を考えるのはかえって可能性を狭めてしまう可能性もあります。
ずっと一緒にいるママであれば遺伝子検査を受けるまでもなく、子供のことはわかっていると思いますよね。
ただ、それでも育児をする中でうまくいかずに悩むこともあるのではないでしょうか。
そんな時に、遺伝子検査の結果があれば、子供の個性を、少し落ち着いて見直す機会になるかもしれません。
また、子供のやりたいことをどうやってサポートしてあげればよいのかを考えるために遺伝子検査はあるのだと思います。
例えば、野球の上達を考えたときに、とにかく自分でやってみてやりやすい方法を見つける子もいるでしょうし、まずは基本のやり方を教わって繰り返し練習することで身につけていく子もいるでしょう。
子供が野球に興味を持った時に、どういうやり方が一番あっているかを考える時に能力のタイプがわかっていれば参考にできるのではないかと思います。
GIQ子ども能力遺伝子検査では、検査結果をどのように捉えるかのアドバイスとなる医師からのコメントや、教育に役立つガイドブック「才能を育てる学習法」などが付いています。
遺伝子検査は医学的なものなので、結果を重くとらえがちになるかもしれません。
子供の可能性は無限大という前提のもと、個性を活かす・上手にサポートしてあげる ための一つの情報として遺伝子検査を受けてみるというのは検討してもよいのではないでしょうか。