幼児教室などの子供の習い事は効果がない?
最近は幼児向けに早期教育が話題になっていますね。スタートがどんどん早くなっていっている印象があります。その背景には、少子化や出産時の年齢が関係しているように思います。
内閣府による平成27年版 少子化社会対策白書によると、2013年の都道府県別合計特殊出生率は東京が最も少なく1.13、沖縄が最も高く1.94となっています。つまり出生率が最も高い沖縄でも1組の夫婦で2人子供がいるところは少ないということなんです。東京だと多くの家庭が一人っ子という状態ですね。
また出産時の年齢を見てみると、2013年の第1子を産んだ時の平均年齢は30.4歳となっています。1990年の平均年齢が27歳だったので20年で3歳あがっているんですね。
つまり、各家庭の子供の数は減って、出産する年齢が高くなっている訳です。年齢が高い方が収入も高くなる傾向があることを考えると、各家庭で一人の子供にかける教育の費用は増えていっていることが想像できます。
そういった背景から早期教育を提供する企業も増えているということも納得できますね。
教育にかけるお金が増えたからといって、本当に早期教育をした方がよいのでしょうか。子供のうちの習い事の中でも、幼児教室などの未就学児向けの早期教育は必要ないという意見も世の中にはあるようです。
子供の習い事は必要ないと考えられている理由
幼児教室などでの早期教育は必要がないという方の意見には次のようなものがあります。
- 幼児のうちに学んだことはすぐに忘れてしまう
- ちゃんと身に付いているか確認する方法がない
- 幼児に教えるくらいの内容であれば家でもできる
確かにこれらの否定的な意見に反論するのは難しいかもしれません。実際に幼児向け英語教室に通っていたけれど、中学生になったときにはすっかり忘れていて、また一から英語を勉強したという話や、家で両親が熱心に読み書きを教えてくれたので小学校に入る前には漢字も書けるようになっていたというような話もあります。
それでは、やはり幼児教室などでの早期教育は必要ないのでしょうか。必要ないと決めてしまう前に、早期教育の目的をちゃんと考えておく必要があるのではないかと思います。
幼児教室などの早期教育の目的とは?
幼児教室などの早期教育の目的は、単純に学力や能力を向上させることではありません。もちろん教室側としては能力を向上させるということをいわないと教室としての価値が出せないので、自分の教室に通うと様々な能力が向上すると宣伝しています。
しかし、その能力向上を目的としてはいけないのです。幼児教室に通う年齢で大切なことは、両親との信頼関係を気づき、自分を認めてもらえる実感を持つことです。また、様々な経験を通して両親との絆を確認していくという時期でもあります。
幼児教室の目的は、家の中での両親との生活だけでは経験できない様々な活動を通して、両親との思い出や認められた喜びを感じさせてあげることにあると思います。
そのためには次の3つの”ない”に気を付けてください。
幼児教室に通わせるときに気を付ける3つの”しない”
幼児教室に子供を通わせようと思ったときに、次の3つをしないようにできるかを考えてみてください。これらをしてしまいそうだなと思ったら幼児教室に通わせるかどうか、家族でもう少し話し合った方がよいのではないかと思います。
- 能力向上を期待しない
- 他の子と比較しない
- 遊びの時間をなくさない
1.能力向上を期待しない
先ほどもお伝えしましたが、それぞれの幼児教室では、どんな教育方針で、どのような能力を伸ばすかを宣伝しています。それぞれ考え方や特長があるので、共感できる幼児教室を選ぶことも重要です。
ただし、その能力が伸びたかどうかで幼児教室に通わせている効果を判断するようなことはしないほうがよいです。子供には個性があって、ものごとを理解する順番やスピードはさまざまです。
すぐに文字が書けるようになったからえらい、足し算ができたからえらいというような能力基準で判断しないようにしてください。
2.他の子と比較しない
家で両親が子供と色々経験することと、幼児教室を通して経験することの大きなの違いは他の子供が一緒にいることです。
他の子供と一緒に幼児教室に通っていると、ついつい他の子のやっていることが気になってしまうと思います。しかし、けっして○○ちゃんはできているのに、というようなことを子供に行ってはいけません。
3.遊びの時間をなくさない
幼児教室に通い始めると、教室で習うことの予習や復習をして確実に身につけたいと思ってしまうかもしれません。子供にとって遊びの時間はとても大切な時間です。幼児教室に通うだけでも遊びの時間が減ってしまうのに、さらに予習復習で時間を取ってしまうと遊びの時間がなくなってしまいます。
特に両親と遊べる時間というのはとても貴重な時間です。遊びの時間を最優先してあげるようにしてください。
習い事を選ぶときに、子供が自主的に通うのであればそれでよい。という意見もありますが、それだけでは危険です。なぜなら、子供は両親が喜ぶことをしようとがんばるからです。もしかしたら、両親の幼児教室で学ばせたいという気持ちを感じ取って、つらいけどがんばっている可能性もあるのです。
子供の気持ちをちゃんとわかってあげて、一緒に習い事を選んであげてください。
最後にいくつか幼児教室をご紹介します。
おすすめの幼児教室
幼児教室ドラキッズ
ドラキッズは全国に230教室もあるので、通える教室が見つけやすいと思います。
また、運営は小学館で、名前の通りキャラクターにはドラえもんを使用しています。子供たちにとっては親しみやすいですね。
イード・アワード2015において、幼児教室の総合満足度No.1にも選ばれました。
1歳ごとに年齢別のクラスに分かれており、授業内容も充実しています、また授業内容に関しては無料で資料請求をすることもできます。
どんちゃか幼児教室
神奈川、東京を中心にした教室になります。
どんちゃか幼児教室を運営している理英会は、幼稚園受験・小学校受験のための理英会という教室も開いています。どんちゃか幼児教室自体は受験用の教育に特化している訳ではなく、それぞれの年齢に応じた能力を伸ばす教室となっています。
授業内容に関しては無料で資料請求もできますし、無料体験も実施しています。
いかがでしたでしょうか。
早期教育などの話題をみるとついつい子供の能力をどんどん伸ばしてあげたいと思うものです。
しかし、幼児教室などの早期教育が必要な時期に大切なことは両親との絆作りです。そこに気を付けて、よりよい経験をたくさんさせてあげてほしいと思います。